director's voice

dairoku/陶芸

Q1
兵庫県揖保郡でdairokuの名で作陶をする上山遼さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
陶磁器を出品させていただきます。
「物質」「日常」「感覚」をテーマにしており、「日常」の中で人間の「感覚」を通して「物質」を感じ取れるものを意識して制作しております。
今回出品するものは無釉で手触りや色調を特徴としたものを考えております。


炭化黒裂ぐい呑み
手捻りにて制作しており造形が有機的で手に馴染みやすい。
また土の特性として焼き締まってもしっとりとした質感を触りながら感じることができ、石ころを持っているような感覚になる手触りと重さ。


炭化皿
無釉であり使用していると経年変化を楽しむことができるうつわです。
また、黒の中に潜む青い色調も見え見る楽しみもあります。そして料理を引き締めてくれる黒が特徴的です。


炭化花器
花の華やかさを支える黒が特徴。水を入れて使用するとその黒がまた違ったしっとりとした黒に変化します。

Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
川淵直樹さんの南蛮の小鉢です。
なんとも言えない明るい赤に柔らかい造形からしっとりとした質感が特徴的であるが主張が強くないので料理にも馴染みケンカしない包容力のあるうつわであると思います。

しっとりとした、えもいわれぬ土の表情。
そのまま置いて、そして、日々に使って、愛着が増していく風合い。

写真作家として活動されてきた上山さんが、焼き物の道に入って行かれたことなど。
風人テントでの「「つくるひとの手ー工房からの風景」への寄稿からよく伝わってきました。
このあと、このブログやテントなどでもご紹介しますので、是非お読みください。

dairokuさんのテントは、おりひめ神社脇。
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